デジタル作画について…『Wake Up,Girls! 新章』

  • 2019.04.26 Friday
  • 12:43

さて。実は2003年から約17年間ずっとつけて来ている作業日報が、2017年の7月一杯はタスクが書かれているものの、その半ば以降、結果が書かれていないという事態になっています。
8月末には心を入れ替えて「忙しい時ほど、しっかり管理をしなくっちゃ!」と9月一杯の予定を立てた形跡があるものの、そちらも結果が書かれておらず、次に作業日報が復活するのは年も明けた2018年1月。
完全に目の前の作業に追われてしまって、制作としてはお粗末な事態。振り返って見ても反省ばかりです。。。

 

 

 

本来、『Wake Up,Girls!新章』の現場でやりたいと考えていたことは2点。

 

1)ムービーチェックによる底上げ…単独のカットチェックではなく、デジタル作画をムービーで書き出し、それを繋いだフィルムで週1のチェックを行う。
納品までに何度もムービーチェックを挟むことで、ムービーで気になる箇所を修正・底上げしていく。

2)シーン担当制→ラフ原作業者が動仕上がりまで責任を持って担当する。

(自分でやれる箇所は自分で担当。厳しい箇所はヘルプを立て、ヘルプスタッフの上がりを確認してOKのものを使用する)

 

「『上記で進めた場合に、作監をどこで入れ込むのが適当か?』を課題にし、適正フローを検討しよう!」と2017年7月までは動いていました。

その為に、制作の使用しているカット表を作打ち時にシーン単位で作業担当者に配布して本人に塗りつぶして貰うような手配をしてみたり、編集のエディッツさんに相談をして『HIERO』という編集ソフトを使用することでカットムービーの差し替えとチェックのシステム化を図ってみたり。。。

 

そして

◆アップの止め口パクカットは、コンテ拡大に作監が修正を入れて、作画は動画として使用出来るレベルの原画作業から。

修正が入る箇所は修正をして、そのまま動画上がりとして仕上げ作業へ。
◆構図が難しいカットは、コンテ拡大にデッサン人形的なアタリを作監が入れ、そこから原画作業着手。

ディティール等の確認・修正が入った後、動仕作業へ。
◆動きが多く複雑なカットは、コンテ拡大から作画スタッフがラフ原作業。

演出・監督で芝居や素材整理・処理等をFixした後にラフ作監。その後の原画作業。そして作監確認と修正を経ての動仕作業。
「簡単なカットが先に終わり、大変なカットに時間がかかる。当たり前の事が当たり前に起こるのが正しいフローだよね」なんて言いながら、進めていたような気がします。

 

本来であれば、こう進めた結果…をこの場でお伝えしたいところですが、7月半ば、制作グロスをお願いしていた会社のヘルプが厳しくなってしまったところで、「今の進め方では放送に間に合わない」という結論になり、「こうすればやれる? コレは?」と探りながら、スケジュール優先の舵取りを思案することになりました。

作業日報の更新ができなくなるほどの待ったなし状態に突入です。

 

「出来る未来を見ていれば、こぼすの2割。出来ない未来を見ていると出来るの2割でこぼすの8割。出来る為の提案だったら、いくらでもして!」と無茶な事を言いながら、社内の体制を完全に切り替えて、チーフアニメーター1人に対し作画さんを2名、各人のシーン担当制から3名1チーム×4チームのチーム担当制へと変更しました。
1話280カット上限で絵コンテ発注をしていた為、1チーム毎週70カットを担当にする…という流れで作業をすることに。
そして、その作画チームに加え、

●遊撃隊に近い形で、絵コンテからデッサンを取る「まきまえ作業」〜ラフ作監・原画作監を行う「作監」スタッフ。
●動仕上がりの確認・修正指示を出したり、修正をする「動仕監督」スタッフ。
以上を1チームにして、全話数へ立ち向かう事となりました。

 

・並行して手伝って頂けるスタッフさんを探し、ご協力頂けるスタッフさんが出てくると、カットの上がりはそのカット担当のチームへ一度預け、チーフアニメーターさんの判断でそのまま上がりとしたり、修正をして進行。

・作監の上がりは全てキャラ毎に「アップ」・「バストアップ」・「ロング」の「正面」・「横」・「後ろ」に分別して作監修正集を作成していましたが、ラフコンテが上がったところで、作監修正集から制作が類似したカットを探し、それらを読み込んで演出・作監確認へ。使えるようであれば、それらをアタリに使用しながら作画作業IN。

・CGモデルのあるWUG!・RGR・I-1はコンテ拡大にCGを配置し、同じく演出・作監の確認後、それらをアタリに使用して作画作業IN。

 

判断は当然、技術やセンスのあるスタッフに頼る形ということで監督や作監にお願いする事になるのですが、スタッフ一人ひとりが出来る事をひたすら作業に落とし込んで進んだ3カ月でした。


夏番組を終了してヘルプに駆けつけてくれた作画スタッフさんが居た事もあって、なんとか放送を終え、そして2018年はBD-Rから一年が始まりました。

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

もじde あずき

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM