動仕の内製化に向けて

  • 2020.03.13 Friday
  • 15:21

さて。今回は、動仕の内製化を目指しているというお話。

弊社で『CACANi』という中割ソフトを使い始めたのが2017年の3月のこと。
今が2020年の3月ですから、既に3年目になります。

 

 

『CACANi』は【書き順で制御するソフト】なので、使い始めた当初は、書き順を間違えると可笑しな事が起きるツールで、
「ならば『貼り替え』よう」と線をコピーしては貼って調整する…という「『作画スタッフ』よりは『制作スタッフ』推奨のソフト」として、弊社では使用をしていました。
現在では、【書き順で制御する】という制御方法は変わらないまま、前番号の描き線のガイドが「ここまで描いたよ」「この方向で描いたよ」と出てくれるようになったので、普通に原トレをして・詰め指示を入れて・中割り作成ボタンを押すと、中割りまで出来るソフトとなりました。

私自身も「2〜3秒に1本線を描く!」を目標にして、1日平均3時間の動仕作業時間を取れるように作業を回して貰っています。
(打ち合わせが立て込むと、時間が取れないことも多いので、緊急のカットは回して貰えません。スキルの必要な特殊カットも回して貰えません)
上記のように簡単なカットを中心に回して貰っている為、アベレージ参考にはならない可能性もありますし、何より線密度にもよりますが、平均アベレージは、手描きカットが1日:6〜7枚。CACANi作業カットが、平均14〜15枚。
これ位の物量をやらせて貰えるようになると、月100~300枚程度の動仕作業になるので、自分が描いた決定線の割合がフィルムの中に少しずつ増えていて嬉しい限り。笑。


前にも書いた記憶がありますが、実は線割りだけで作業出来るカットは少ないので、『CACANi』で作業をする際は、
|羈笋蟷温佑鮨鐔蠅貌れて、作業するカット
割ってからTP修をかけて、調整するカット
C羈笋蠅鷲分的に対応して、別レイヤーで手描き箇所を書き足していくカット

と細かい分類は必要です。
よって、一律に言えるものでもないのですが、それでも中割り作業のスピードが上がった事で『CACANiで対応出来るカットは動仕生産量が倍になる』と感じている今日この頃。

そして先日『Harmony』というソフトの「カットアウトアニメーション」という手法を、ToonBoomの営業さんに説明を頂きました。
『CACANi』の動画作業を【『点』と『点』を線で繋ぎ、『線』と『線』の間に『線』を自動で引いていく】手法と考えると、「カットアウトアニメーション」は【『面』に、後から『点』を置き、『点』を移動することで『面』を移動したり変形して動かしていく】という手法です。
こちらは、今後の検証となりますが、強味として
・BANK素材を貯めていきやすいこと。
・CACANiで作業をしていたカットの,鉢△涼罎ら、対応出来るカットが大幅に出て来ること。

の二点を考えています。
予め『万能です』と言って回るのではなく、「手描きとのハイブリッドで生産効率をUPしませんか?」というお話だったのも、高評価の理由だったりします。

角度変化30度位までのカット→『CACANi』作業
角度変化30〜89度位までのカット→『Harmony』作業
作画でしか対応出来ないカット→手描き作業
と分割していくと、割合試算では、
・CACANi:1〜2割
・Harmony:5〜6割
・手描き:2〜4割

仮に4500枚作品と考えると、
・CACANi使用:450〜900枚
・Harmony:2250〜2700枚
・手描き:900〜1800枚

ひと月で一話分の作業をこなしていくと仮定した場合、
・CACANi使用スタッフ:1名〜2名
・手描き動仕スタッフ:4名〜6名

Harmonyの実証アベレージは取れていない為あくまで仮ですが、手描きの2/3時間で作業が可能と試算し、
・Harmony使用スタッフ:7名〜8名

で1話分の動仕作業を終了すると考えています。15名が週5日・8時間勤務と仮定しています。
週に20時間以上の勤務となると、基本社会保険をつけることになるのでその分を足さなければいけませんが、上記を雇用すると考えた場合、¥2550000を一話の動仕単価に設定すれば、対応が可能。

そして、『CACANi』と『Harmony』については、厳密な『枚数単価』ではないと考えています。
どちらにしても、調整が必要になる事を考えると、枚数の多いカットの方が後処理の時間がかかるのは間違いないと思いますが、それでも1枚時間とは違うのではないかなぁ…と。
それらで対応出来る内容を計算しながら動かして、6000枚希望の作品として請け負えば、数字上は社内で普通に動仕作業スタッフ雇用が可能になる?…なんて、甘い夢を見ています。

しかも、CACANiスタッフに限って言えば、原トレ作業が中心となる為、アルバイトやパート雇用も可能?

「働き方改革」と「作品制作」の間を行ったり来たり繰り返しながら、日々、模索の毎日です。

p.s.
次回は、弊社で使用している『CACANi』の使用マニュアルが公開出来るように、ちょっと手直ししてみたいと思います。(前ver.から更新していなかったので、今のものは古いver.なので)
それから、最近「『デジタル作画』を覚えたい! スタッフを出向させられないか?」というお話を頂くようになりました。
生産効率は業界全体で改善を考えた方が良いことだと思いますから、一助になるようでしたら、いつでも御連絡下さい!
 

 

  白石

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