アニメシリーズ制作における制作進行のマニュアル

  • 2020.10.13 Tuesday
  • 00:00

おはようございます。制作の白石です。
ちょっと前になりますが、動画協会さんから『制作進行マニュアル』というマニュアル雑誌をお届け頂きました。
トリガー舛本和也さんの執筆した「アニメーション制作における制作進行の座学本」から、業界の標準化内容を検討し、取りまとめたものだそうです。

web上でも無償公開頂いているそうなので、興味のある方は是非どうぞ。

 

アニメシリーズ制作における 制作進行のマニュアル

 

私個人の感想としては、「このマニュアルを攻略本に仕事内容をクリアしていこうとすると、クリアしきれないことの多さに、自分自身を呪い出しそうだなぁ〜」でした。
ただ、職務の全体像としては非常にわかりやすくまとめられている内容だったので、これを入門書と考えて自分の環境や状況に合わせていけば良いのではないかな、と思いました。


またもや昔話で恐縮ですが、私が制作進行職に初めて就いたのは、有限会社だった頃のSHAFTさん。

まだ撮影部はなく、仕上げ工程がセルからデジタルに切り替わる頃。

仕上げ会社から始まって、作画部と制作部を持って制作会社になっていった経緯もあって、週に2〜3本の納品物を抱えるグロス受けメインの会社でした。


・サイボーグ009
・しあわせソウのオコジョさん
・まほろまてぃっく(GAINAXと共同制作)
・アーケードゲーマーふぶき(OVA元請け)


様々な作品が同時進行で動いていたということもありますが、社内以外の原画スタッフ・作監スタッフが作品を跨いで参加してくれるケースは本当に稀でした。


「石ノ森章太郎が好きだから、009ならやりたいなぁ〜」
「GAINAXの作品やるの? 面白そう」
「ほんわかしてるの好きだから、オコジョさんなら参加しても良いかな」
と、作品に対して参加をしてくれるアニメーターさんを、複数種類の作品コンテを持って、捜して回っていた記憶があります。
ですから、GAINAXで『シュガシュガルーン』や『ブラックキャット』『ミチコとハッチン』『BLOOD+』等、趣向の違うグロス受け、『天元突破グレンラガン』『はなまる幼稚園』等の元請け作品を、お声がけしたフリーの作画さんが作品を跨いで参加してくれるのを見ては、「会社の看板って凄いんだなぁ〜」と驚いたものでした。

ミルパンセを立ち上げた直後、仲の良かったアニメーターさんから「GAINAXとは違って名前のない小さな会社なんだから、自覚して動かなきゃダメだよ」とアドバイスを頂きました。

私たちフリーは、こういうことを気にしながら作品や仕事を選ぶから、なるべくこの辺の事に対応出来るようにしておくと良いと思う」というようなお話も頂いて、非常にありがたかったことを覚えています。

 


弊社は、人口減少も含め、現状のアニメ制作の苦しさは【制作個人の努力で対応出来る問題ではない】という判断の元、ワークフロー改革を前提に動くこととしています。

それでも作業量に対しての人材が不足していることは感じることが多いのですが、ほぼ毎日のように「レイアウトからお願い出来ませんか?」「二原をお願いしたいのですが」「国内動画を捜していて」という御電話を他社の制作さんから頂いていることを思えば、「どこも状況は変わらない」とも考えたりしています。
ただ、看板のある会社さんと弊社のような小さな会社では、スタッフ集め一つを取っても制作進行の作業難易度は変わるでしょうし、当然、集めたスタッフの作業優先順位も変わるでしょう。

後工程のスケジュールが圧縮すればするほどエラー対応が緊急になるのは必然で、そう考えると、仕事や段取り自体は変わらずとも、それらをこなす制作進行の作業難易度は会社ごとにまちまちだと思います。

一律標準化したマニュアルというのは、その辺りが考慮されないという欠点がありますが、それでも全体像を把握するには有用で、『制作進行の仕事』に興味のある方は一読頂くと良いのかも…と思い、取り上げさせて頂いた次第です。

それでは、また!

制作、白石でした。

 

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